2024年6月25日(火) 大きなつぶやき61 どろんこ遊びを愉しむ
校長の大きなつぶやき61 どろんこ遊びを愉しむ~主体的で探究的な学びへ~
1年生が中庭でどろんこ遊びに夢中になっています。近づいていくと
「校長先生も一緒にやろう!」と子どもたちは誘ってきてくれます。しばらく
様子を観察していると、どろんこ遊びって奥が深いのでは...と感じてしまいました。
社会性が身につく
どろんこ遊びを通じて、友だちとのコミュニケーションの取り方を学んでいます。
川や池を作ろうとなれば、一人だけでは難しく、友だちと協力して行う必要が...。
友だちとの対話の中で、役割分担をしたり、道具を譲り合ったりして、
友だちと目標を達成する喜びを体感していきます。
これにより、言葉で気持ちを伝える「コミュニケーション力」や、
他者との折り合いをつける「折衝力」を培うことができるのでは...。
五感を刺激する
どろんこ遊びをすることで、五感の発達を養うことができそうです。
五感の中でも特に刺激されるのが、「触覚」です。
どろは、砂と水の配分に応じて、その形や粘度、手触りが変わっていきます。
水が多ければシャバシャバと、砂・土を多く含めばねっとりと。
このようにさまざまな感触を持つ泥は、好奇心旺盛な子どもにとって、
これ以上にない遊び道具ですね。
また、手だけではなく、泥の上を裸足で歩くことで、
足の裏から伝わる感触を楽しむこともできます。
想像力が養われる
どんこ遊びでは、お団子を作ったりと、どろで色々な造形をして遊びます。
しかし、割れたり固まったりして、子どもの思ったようにいかないことも...。
その際、「なぜうまくいかないのか」「もっと大きくするにはどうしたらよいのか」
という想像をし、子どもが自発的に工夫していく姿も。
「こうやったらどうなるかな?」「今度はもっとこうしてみたらどう?」など、
子どもたちに温かく問いかけをし、楽しく創意工夫する姿を見守っている教師の眼差し。
自然に興味を持つ
砂も水も子どもたちにとって、どこでも目にするもの...。
どろんこ遊びをすることで、その先にある自然全体に対して、
子どもたちが興味をもつことにもきっと役立つはず。
天気の変化、季節の巡り、砂の中に隠れている昆虫の発見などなど...。
その時生まれる子どもの疑問を一緒になって考え、発見した喜びに共感し、
「すごいね~!」ってほめてあげている教師の姿を見て、なんか私が嬉しくなりました。