2024年12月 4日(水) つぶやき157 人間として成長すために...読書!?

校長の大きなつぶやき157「人間として成長するために、経験を広げることが必要!」

 12月になり本校では「読書月間」がスタートしました。

 このホームページ上でも、本校の「読書月間」の様子・取組を紹介しています。

 ところで......

 「読書の教育力には、速効性がありません」とよく言われています。

 本を読めばたちまち成績が上がったり、性格がよくなったりするものではありません。

 それでは、なぜ本を読むのでしょう。そして、なぜ読書を推奨するのでしょう。

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 それは人間として成長するために、経験を広げることが必要だからです。

 本を読む楽しみのひとつに、自分が経験したことのない未知の世界への遭遇があります。

 好奇心に満ち、知りたがり屋の子どもにとっては、行ったことのない世界や

 宇宙の神秘をのぞくことは、遊びと同じでとても楽しいことです。

 主人公と一緒になって冒険をしたり、自分が主人公になって正義に立ち向かおうとします。

 こういう知的探究を本の中で獲得するのは、スポーツと同じように楽しいことです。

 ですから、こういう楽しさを追いかけるのは、子どもの成長エネルギーにつながります。

 なぜなら、子どもが一人前の社会人になるには必要な体験を積み重ねなければなりません。

 しかし、子どもを取り巻く環境はせまいし、時間も限られています。

 好奇心に満ちて、「何でもやろう。何でも見てやろう。」と

 意気込んでも何もかも経験することはできません。

 ここに読書の意義があります。読書が体験を補足するのです。

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 現実の生活では、飛行機で空を飛んだり、外国に行ったりできるし、

 これまでの歴史や時代の中でも生きることができます。

 また、役者が役の上で様々な人生を演じるように、子どもたちは絵本の中で、

 遊びながら現実の生活を広げていきます。自分以外の動物や人物にもなります。

 誰にでも変身願望があります。英雄崇拝もあります。

 直接的な体験ができなくても、本を読んで間接的に経験を増やしていくのです。