2024年12月10日(火) つぶやき161国語力を伸ばすには「読み聞かせ」が...

校長の大きなつぶやき161 国語力を伸ばすには「読み聞かせ」が大切!

 読書月間中に「うさぎのしっぽ」の皆さんに行っていただいている

 「お話の会」(大型絵本の読み聞かせ等)が本日行われましたが、

 私は終日所用で不在にしていたため、この「お話の会」に参加できませんでした。

 本当に残念です。この「読み聞かせ」って本当に大切なんだよね~。

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 国語力、言葉の力をつけるためにまずやってほしいことは、「読み聞かせ」です。

 ほとんどの家庭では、小さい頃から絵本の読み聞かせをしてきたことと思いますが、

 小学生になるとやめてしまう家庭が多いようです。

 まだ文字をすらすらと読めない子どもは、本を読めても物語を楽しむことはできません。

 読み聞かせによって、語り手とイメージを共有していくことは、

 自分ひとりで読むのは違う楽しい体験です。

 大人でも、朗読を聞くのは楽しいものです。

 読み聞かせをすることで、子どもは「言葉によって広がる世界」に興味をもち、

 のちに自分で本を読むことにもつながっていきます。

 国語力が世界一といわれるフィンランドは、世界でも指折りの読書国家です。

 公共図書館が充実し、熱心な家庭は1000冊程度の子ども用の本を置いているそうです。

 小学生になっても親が本を読んでやることが多く、

 それも職場から帰ってきたお父さんが夕食をすませた後に、

 「さあ、読むぞ」と読み聞かせをすることが多いそうです。

 日本でも明治の終わり頃までは、お父さんが貸し本屋で『南総里見八犬伝』などを

 借りてきて、みんなの前で大きな声で読んでいたという記録があります。

 テレビもラジオもない時代だったので、それはすばらしい娯楽だったのでしょう。

 樋口一葉も、いつもお母さんに本を読んでもらっていたと日記に書いています。

 今はテレビもインターネットもラジオもありますが、「子どもに読ませたい」と

 思った本は、ぜひ親が情熱を込めて読んでやってください。

 子どもは、自分からはすすんで読まないような本を読んでもらって、

 「へぇ、そうなんだ」と思う瞬間があれば、国語力が高まります。

 読み聞かせは、小学生になったからとやめてしまわず、続けてください。

 昔から子どもたちに愛されている児童書でもいいですし、

 親が「日本人なんだからこういうことは知っておいてほしい」

 という内容の作品でもいいでしょう。

 夕食後に5分でも10分でも読み聞かせのひとときをもつ.........

 そういう家庭文化があると、読書好きの子どもに育ちます。

 毎月1回、朝の時間に「うさぎのしっぽ」の方が「読み聞かせ」をしてくださいます。

 工夫された語りで、その本の世界に子どもたちを引きずり込んでいったように、

 「読み聞かせ」は本の世界に入る第一歩。そのきっかけづくりをこれからも

 継続して、学校でも家庭でも取り組んでいきたいものです。