2025年2月26日(水) つぶやき205 二月の雪 三月の風 四月の雨が輝く五月を

校長の大きなつぶやき205 二月の雪、三月の風、四月の雨が、輝く五月を  

 先週の18日(火)は二十四節気の「雨水」でした。

 「雨水」とは、空から降るものが雪からに変わり、氷が溶けて水になる」という意味。

 草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。

 「春一番」が吹くのもこの頃です。しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、

 「大雪」が降ったりもします。「三寒四温」を繰り返しながら、春に向かっていきます。

 我が家では、例年「雨水」前後に雛人形を飾ります

 (この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるともいわれています)。  

 今年の冬は上田市では(菅平高原は除く)、大雪に降られ、雪かきに悩まされることは

 あまりありませんでしたが、同じ長野県でも北部、そして日本海側の地方では、もの

 すごい大雪の様子が報じされていました。二月はどかっと雪が降りますね。

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 さて、「二月の雪」というと、内館牧子さんの「二月の雪、三月の風、四月の雨が、

 輝く五月をつくる」というエッセイを思い出します。二月は雪が最も多く降る。

 三月は春一番をはじめ季節の変わり目の強風が吹く。四月は桜の花を散らす前線が

 停滞して雨の多い月。そんな季節があるからこそ、植物は、地中で眠り、風に飛び、

 水を含んで、五月を迎え、一気に生命の活力を目覚めさせる。

 人間も、寒さに耐え、風に晒され、雨に降られたり...、だからこそ、

 五月の穏やかな時期がより愛しく感じる。人の一生も、厳しくつらい試練があってこそ

 輝く時がやってくるのです。白梅も風雪に耐えて蕾を膨らませています。