2024年12月 6日(金) 4年生「常田獅子保存会」の方から学ぶ

4年生「常田獅子保存会」の方から学ぶ

 12月6日(金)に4年生は、社会科の「古くから受け継がれるもの~常田獅子~」

 の学習で、常田獅子保存会の方々から直接、「常田獅子」のいわれ・歴史、

 「常田獅子」を守り、伝える人々の願い等について学ぶことができました。

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【上田獅子のおこり】......天平十三年(741年)聖武天皇の勅により建立された信濃国分寺を中心として、政治的にも文化的にも発展したわが上田地方には、各種の獅子おどりが伝承されているが、なかでも上田獅子は、その正確な形を伝えるものとして貴重なものである。上田獅子は、市内の旧常田村、房山村に伝えられる常田獅子、房山獅子の総称で、ともに両村の祗園祭に行なわれていたものであるが、天正十一年(1583年)真田幸村の父昌幸が上田城を築くとき、ともに召されて、地固めの式に獅子おどりを奉納し、また、仙石忠政が上田城を再築したときも、真田の例にならい獅子おどりが奉納された。以来、嘉例として松平氏に引継がれ、城主の保護のもとに格式と洗練が加えられ、明治以後も特別な行事の折には、変らぬ雄姿を見せている。こうして常田、房山の人々により歌い踊り伝えられた。その独特のおどりと時代のさぴや格調の高い形式は、郷土の芸能として上田の誇りでもある。最近では家の新築時の縁起物としての需要を中心に、慶事その他贈答用に農民美術の上田獅子が広く愛用されています。

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 その後、常田獅子の踊りを実際に教わり、みんなで踊ってみるという体験学習をしたり、

 獅子頭を実際に被らせてもらったりと、子どもたちは五感をおおいに使って学びました。

 4年生の社会科では、 地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事について学びます。

 地域の人々の願いを考える手掛かりとして,地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事

 を調べる対象として挙げていますが、今回取り上げたものは「常田獅子」です。

 地域の人々が受け継いできた「常田獅子」を学んでいく際、実際の内容やいわれ,地域の

 人々がそれらを大切に保存し継承するための取組などを具体的に調べることが可能であるか

 がポイントとなります。今回は、本校の地域支援コーディネーター(中央公民館)に

 常田獅子保存会の方とつないでいただき、実現した学習です。子どもたち自身にとって

 自分たちも地域の伝統や文化を受け継いでいく一人であるという意識を養い、地域社会の

 一員としての自覚を育てることにつながっていけばと願っています。P1230945.jpg

 本校の職員玄関には、この「常田獅子」の踊りの農民美術の木彫り工芸品が......。