2025年2月26日(水) 「七年生のお友達」県作文コンテスト優秀賞
「七年生のお友達」
第74回社会を明るくする運動長野県作文コンテスト」審査会委員長特別賞
私たちの地域には「七年生」という見守り隊の方がいます。私が初めて会ったのは、
小学校1年生の時でした。最初は学校に行くのもきんちょうしていて、見守り隊のお
じいさんに「おはよう」と言われてもちゃんとあいさつをすることができませんでした。
しかし、雨の日も雪の日もすごく暑い日も毎朝変わらず元気にみんな平等にあいさつを
している姿を見ていたら、私もあいさつをしっかりしようと思うようになりました。
私は元気にあいさつをすると、見守り隊のおじいさんがうれしそうに
「はい、おはよう」と返してくれて、私もとてもうれしくなりました。
よくお母さんが「昔はすれちがった人みんなにあいさつをしていたんだよ。
近所の人はみんな知り合いみたいになって、いつも見守ってくれたんだよ。
でも今は変な人もいるから全員にあいさつするのもあぶないからね」
と話をしてくれます。たしかにニュースでも変質者が出たと見ると不安になります。
でも、近所でよく会う人には、私はあいさつをしてほうがいいと思います。なぜかと
言うと、近所の人には私の顔を覚えておいてもらえば、変な人が声をかけられていたり
したら、助けてもらえると思うからです。全く知らない人だと、大人の人でも
「声をかけていいのかな」「困っているのかな」と迷ってしまうと思います。
だから近所の人やいつもあいさつをしてくれる人には、今も昔も変わらずにあいさつを
したほうがいいと、私は思います。そして、友達も同じで、何かいつもと様子が違ったり
困っていたら、声をかけて助けてあげたいです。
お母さんが言っていた「昔と違う」というのは、とてもさびしいです。
今も昔みたいに、地域の人がみんな仲良くしてくれたら、うれしいけれど、
それができないなら、ぜめて知っている人だけでも仲良くできたらなと思います。
私が大人になった時、近所の子どもたちが、安心して声をかけてくれるような人に
なりたいです。私は、今6年生です。小学校生活も残り7ヶ月しかありません。
その7ヶ月の間に、見守り隊の方に会える日も冬休みや車で学校まで送ってもらう日も
あるので、ほんの少ししかありません。行事やあいさつの大切さを教えてくれた
「七年生の友達」にたくさんの感謝をしながら、残りの小学校生活を過ごして、中学生
になってもその気持ちを忘れずに、元気なあいさつをできる人になりたいと思います。
あと「七年生の友達」はおじいさんなので、いつまでも元気でみんなに愛される
「七年生」を続けてほしいと思います。(東小6年女子)