2025年7月 4日(金) 3年生 生き物からの学びがいっぱい

 引き続き、生き物たちから学ぶことがいっぱいです。

まず、学校のメロンですが三つの実がそれぞれ大きくなってきています。どれも黄色くはならずにいますので、このまま60日(夏休み明けに収穫になるでしょうか)甘くなることを祈ってお世話を続けていきます。夏休み中も当番を続けさせていただくことになりますが、よろしくお願いいたします。

ジャコウアゲハは2匹生まれました。しかし、1匹は羽が欠損しており飛べない子でした。みんなでどうするか考え、教室で見守ることにしました。ツルツル滑るケースじゃかわいそうと、学校の中から網をさがすチームが手ごろな網を農具小屋で見つける中、教室に残った調査チームの人が成虫の食べ物になりそうな花を探し出して、黒板に記入してくれていました。その中で「ネムノキ」と「ハルジオン」は家の近所で見かけたことがある!と、さっそく放課後に取りに行ってくれた人たち、次の日にハルジオンをとって来てくれる人たちがいてくれたおかげで、ケースはとても賑やかに。ジャコウアゲハも自分でケース内を移動して、ネムノキの花のあたりがお気に召したのか、そこにとどまっています。

そして、幼虫から育て始めた2匹のカブトムシ。ずっと土の中で様子が分からなかったのですが、木曜日に黒い姿が見えるようになり羽化していることが分かりました。両方ともメスで、全校中にお知らせに行くほど羽化がうれしかったようです。

蚕はいよいよ繭になる子たちがいっぱいになってきました。繭になったということは、蚕さんの命をいただく瞬間が来たということです。今まで愛情をこめて育ててきた蚕さんですので、子どもたちの気持ちは複雑です。成虫になっても口が退化していますので、水を飲んだり食べ物を食べたりすることはできません。それなら私たちにできることは?子どもたちからは「一つも繭を無駄にしてはいけないね」という言葉も出てきました。成虫になった姿をどうしても見たいという声もありますので、いくつかの蚕さんには協力してもらうことになっています。

 先日、理科でアゲハの幼虫の成長の過程を「NHK for school」の映像を使って確認しました。成長の過程を編集したものですから、幼虫が緑色になってからすぐにさなぎになってしまいました。子どもたちからは「早っっ!!」「緑になってからが特にかわいいのに!!」と声があがりました。実際に幼虫と一緒に時間を過ごした子どもたちだからこそ出る言葉だなぁと思いました。映像を見るだけでも「知識」はつきますが、育てる間に子どもたちの中に生まれる「感情」は何物にも代えがたいものです。生き物に教えてもらったことが大人になっても大切な記憶として残ってくれるといいなぁと願っています。

 

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