2022年7月22日(金) 「なんでもつかまえてあげるよ」

浦里小学校の敷地内には、水路が流れています。子どもたちはこの水路が大好き。遊んでいるうちに、靴のまま中に入ってしまう子どももいます。

 

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ある朝、低学年の子どもたちが水路をのぞき込んでいました。水の中に小さな生き物がいないか、探しているようでした。

Aさん:「いないねえ。」

Bさん:「4年生がサワガニを見つけて教室にもっていったから、私もつかまえたいのに。」

そこに4年生のやさしいお兄さんがやってきました。サワガニやザリガニを捕まえる名人のXさんです。

Xさん:「そんなにほしいなら、好きな生き物をなんでもつかまえてあげるよ。」

 それを聞いた2年生は、口々に答えました。

Aさん:「メガマウス」

Bさん:「シロナガスクジラ」

Cさん:「トリケラトプス」

Xさん:「・・・」

 

 2年生の思いがけない答えに笑いをこらえきれなかった4年生のXさん。その後も同級生や下級生たちと毎日のように水路をのぞいています。ザリガニやサワガニを捕まえる名人だけあって知識や経験が豊富なXさんは、ザリガニの中にも飼っていい種類といけない種類がいること、脱皮の頃は他のザリガニに狙われやすいこと、サワガニの雌雄の見分け方などを、自然の中での遊びを通して他の友だちに伝えていました。