2021年5月28日(金) 学びの継続・連続
朝の時間、校内を見回っていると、どの教室からも、「カッ、カッ」と鉛筆を走らせる音が聞こえています。
それと共に、真剣なまなざしで問題に向かう生徒の姿があります。
金曜日の朝の時間は、「単元テスト」の時間です。
今朝は、1年生が理科、2年生が数学、3年生が国語の単元テストに取り組んでいました。
この単元テストは、本年度から水曜日の午後の時間と、金曜日の朝の時間を使って行っています。このことにより、生徒たちは、それぞれの教科の単元終了後すぐに自分の学びを確認することができます。
つまり、四中では、毎週2回の単元テストがあることになります。しかも、今週は昨日の木曜日に、3年生は全国学力学習状況調査、1・2年生はNRT(全国標準学力検査)がありました。水・木・金とテストが続きました。
テストが何回も続くと「とても大変だ」という思いをもつ生徒や保護者が多いのではないかと思います。
私自身も、学生生活を振り返ってみると、テスト前に必死に詰め込んで学習をしたことを思い出します。
徹夜をして頭がよく回らない中でテストを受け、結局は、全くできなかったと言うことも何度も経験しました。
そして、テスト後は開放感に包まれて、また勉強をおろそかにしていってしまうという繰り返しをしていました。
こういう経験をしている大人は多くいると思います。
実は、今の中学生も同じで、四中でも「テスト前に勉強を集中し、終わったら...」を繰り返す生徒多く見られました。
「テストに向けた学習が大変。」「テストがあるから学習をしなくては...」「テスト前にはしっかり学習をしなくては...」などの考え方は、よく考えてみるとちょっと問題があります。
本来、テストとは、自分の学習を振り返るため、そして自分の課題を把握し解決していくため、つまり「自分の学習のため」にあるもの、言い換えれば「自分の学びが中心」なのです。
しかし、これまでの考え方では「テストのために学習する、つまり「テストが中心」になってしまっています。
単元テストが短い期間で繰り返され、これまでと比べて大変に感じることもあるかとは思います。ただ、「学びの継続・積み重ね」のため、本来の学びのサイクルを実現していくことが必要であると私たち職員は考えています。
四中では、生徒自身が自分の学びをデザインし、継続させていくために、全職員で生徒の支援をしていきます。